「十六夜の月、カナリアの恋。」曲感想。

今回のアルバムを聞き終えて、
歌手、というかアーティスト「田村ゆかり」への印象が変わりました。
いつものように曲別に感想を。

追記:PVの感想は日付を跨ぎます(^^;;


01.Overture〜Secret New Moon〜
お馴染みゆかりんのコーラス曲でアルバムは幕開け。
今回はセルフコーラスのみならず、ウィンドチャイム演奏としても参加したゆかりん
ゆかりんのコーラスとウィンドチャイムの綺麗な音色が
上手く合ってて、癒されながらも高揚していきますね。聞いてると。


02.Swing Heart
あくまでリスナーとしての意見ですが、「お気に召すまま」よりも
こちらの方がミュージカルな感じがしました。
宝塚系な感じ。そしてジャズっぽい。
なんとなく、4年前のさまぁらいぶを思い出しました。
あの時かかっていても全く違和感が無かったような。


03.片思いルーレット
初めて聞いてみて、ハマった曲その1。
ゆかりんアニカン渋谷系って言ってたんですが、
ああ、なるほどって気もします。
なんか新しいです。こういう曲を歌うようになったんだなぁと。
声優系のみならず、邦楽全般においても
なんだか聞いたことありそうで、聞いた事がない構成。
特に最後の所。英語のコーラスを含め聞いたりしてると
これはもう楽曲として、邦楽の中でも新境地の曲ではなかろうかと思いました。
そしてウィンドチャイムは・・・
終盤のは確認しやすいですよねぇ?


04、Non-Stopping Train
初めて聞いて、ハマった曲その2。
ちょっとR&Bな感じ。まさにゆかりんの新境地。
サビのメロディも凄い好き。
なんかこの曲聞いて、イメージしたのは
武道館へ向かうために電車に乗ってる自分。
天気は晴れ、外は桜が咲いてて、その桜が車窓から見える感じかな。
聞いてるだけで春がやってきそう。
ゆかりんが苦労したという英語のコーラスも聞き心地さわやか。


05.星空のSpica
まぁシングルカット曲なので感想はほどほどに。
ただ、シングルって他のアルバム曲に比べて
浮きがちだったりするじゃないですか。
ゆかりんの場合、それが無いのが凄いと思います。
今回は特に違和感が無いような。
っていうか、シングルで聞くのとなんか違うんですよね。
アレンジ変えてないですよねぇ?


06.Sand Mark
ハードロック。
ゆかりんのアルバムって1曲ダークパートを努める曲があったりするのですが
(「不可触な愛」とか「Cursed Lily」とか)
これがそれにあたるかな。
ギターとそうる透さんのドラム、そしてゆかりんの低音。カッコいい曲です。
ライブで歌ったら照明の感じとかカッコ良く歌ってるゆかりんを想像しちゃいます。


07.Petite lumière
バイオリンとピアノの音色とゆかりんの美声が織り成す新機軸。
この曲もホント声優ファンのみならず多くの人に聞いてもらいたい。
畳み掛ける様なサビ。
でもエレガンスさは全く失わない。
懐かしさもあるんだけど、新鮮さも兼ね備えてる。
一度や二度聞いただけでは掴めない。凄く深みのある曲です。


08.Beautiful Amulet
シングルカット2曲目です。
変化球の球種に例えると
Petite lumièreがものすごい落ちるフォークだとしたら
この曲は切れのあるカットボールって感じかな。
盛り上がる曲ですが、ちょっと変化球なんですよねぇ。


09.Interlude〜Moonlight Flower〜
ちょっと変わったゆかりんのコーラス曲。
場面転換的な、或いは小休止な意味合いなのかな。
心なしかこの前とこの後では曲の色が変わっている気がします。
ウィンドチャイマーゆかりんもしっかり確認(`・ω・´)


10.お気に召すまま
この曲はゆかりんアニスパで行った通りビックバンド的な感じでしょうか。
「Swing Heart」とは明らかに違ったミュージカルも想像。
というか、この曲はひたすら懐かしい曲調。
80'sな雰囲気がするなぁ、と思いました。
いろんな引き出しをだしてくるなぁ。


11.チェルシーガール
先行して流れていましたが、曲のイントロからして破壊力ありすぎ。
跳べって言ってるようなもんですわw
この曲でどんだけ武道館が揺れるんだろう、今から楽しみ。
PVはまだ見てません。
これからじっくり見たいと思います。
ゆかりんの歌声も可愛いです♪


12.恋は波のように
これも曲調が聞いた事ないんですよねぇ。
なんだか暖かい感じがする歌だなぁと。
恋の歌と言う事で、恋する女の子の心情が綴られています。
夜空に浮かんだ月と海辺のシルエットがイメージされます。


13.上弦の月
今までのゆかりんの曲の中でこの曲ほど、穏やかな曲はないんじゃないでしょうか。
なんか嫌な事があったりしても、これ聞いたら確実に癒されるだろっていう。
ゆかりんがゆっくりと優しく語り掛けるように歌っています。
これライブで聴いたら泣くんじゃないかなぁ。
凄い素直な気持ちを綴った歌詞で、泣かせる歌詞でもあります。
また一つ、かけがえの無いゆかりんの上質なバラードが増えました。
なんだか、ふと月を見上げたくなりますね。


14.Happy Life
コーラスから入る変化球系跳び曲。
アップテンポな曲ですが、
今までのゆかりん曲では無かった系統です。
疾走感もあって、楽曲的にも好きです。
英語の部分を歌ってるゆかりんがカッコいいです。


15.Finale〜Sweet Full Moon〜
最後を締めるコーラス曲。
コーラス曲としては異例の1分40分超という曲でもあります。
前半はゆかりんのセルフコーラスが聞き心地良くて
後半はゆかりんのウィンドチャイムが主役。
ゆかりんの演奏も癒されます。




と言う訳でざっと感想を書いてみました。
まぁ、ゆかりんのアルバムはいつもスルメのように
噛めば噛むほど、もとい、
聞けば聞くほどにその深みを増していくんですけどね。
今回はなんかもう、声優さんのアルバムのレベルじゃないなぁと。
その辺のアーティストのアルバムよりもずっとクオリティ高いと思います。
ついにゆかりんもここまで来たか、そう思わせるアルバムでした。